(妻)『調子はどうなの?』 (俺)『出ちゃった…』(妻)『本当に!?どんなに凄いの!?』
(俺)『ヤバいかも』
(妻)『あ~ぁ…木曜日 金曜日は天気が湿るから出しちゃダメだって言ったじゃ~ん!鉋台が狂うから土曜日までしちゃダメだってあれほど言ったのに~』
(俺)『違うよ!鉋の方じゃないよ~出たのは詰まってたアレだよ。今朝のヨーグルトが効いたんだな』
(妻) ブルービーム!!!
今晩は!週末まであと3日となりました!鉋侍海野です。
鉋の薄削りの調整をしていると当然、鉋屑が沢山出ます。多い日には距離にして200メートルは下らないでありましょう!
自分が近い将来建てる家の和室の障子紙にしたいくらい何とも言えない程いい感じの薄い木の繊維が沢山出てきます。
僕らが今やっている薄削りの鉋屑の薄さ(厚さとも言える…)は、10ミクロン前後です。子供の産毛で30~50ミクロン位、サランラップでも30ミクロン程はあるのです。ちなみに目指す薄さは1ミクロン!今までの大会記録が2ミクロンです。
元来、鉋かけは木を艶々にする為に使う道具であり、削り屑の薄さより、仕上げた木の艶、仕上げる時間などを職人同士で切磋琢磨しているくらいがいいところでした。しかし時代が変えたと言いましょうか…鉋を使う仕事が激減し、職人の刃物への感心や実用性が薄れ始めてきてしまいました。そこで立ち上がって鉋遊びを大々的にやり始めたのが今回静岡でも行われる削ろう会の始まり…と言った具合です。
ついでに世間の皆様に木の良さをも知って頂ければ幸いといった感じでしょう。(と勝手にそう思っている自分)
自分も大工の端くれとして少しは、そんな大工の心意気は持っているつもりですが…これまたなかなか大変な技術でございまして…全国大会では10ミクロン以下を記録した人だけが、認定証を受け取れるというものでして、自分の知る限りの大会では、およそ参加者の1割から1割半くらいの人しか出すことの出来ない至難の技(薄さ)なのです。
14日はボリテクセンターでこの大会が行われるのですが、皆様も是非とも見学に出掛けてみては!?
きっと木の素晴らしさを再確認するとともに、鉋侍のマジ顔も拝見出来ると思いますよ!! それでは続きはまた♪