ヘルシンキ市には、昔の建物を含めた町並みを
保存している箇所がいくつかあります。
アイキャッチ画像にある建物は、
昔の労働階級の方々の住んでいた住宅で、
ヘルシンキ市では、
景観を変えないよう、外壁材などは変えずに
リフォームを行なって、次の方に貸し出しています。
壁紙の張り替えなどの軽微なリフォームではなく、
床材や断熱材もはがして状況を確認し、
断熱材なども入れ替えていきます。
構造としては、ログハウスのようになっており、
壁も湿気が通り抜ける構造になっていることと、
外壁が変えられない関係で、内側に透湿ボードを貼って
湿気を逃しています。(今だったら、湿気を逃がす為に外壁との間に通気層を取るのですが)
換気も、第三種換気を使っています。
第一種換気の場合、構造上、匂いが上がってきてしまう恐れがあるとのこと。
グラスウールなどを使った工法もそうですが、
湿気は住宅にとってかなりダメージとなることが
多いので、改修にも大規模な修繕が必要となるとのことです。
投稿者:Tsubasa