美術館へ足を運ぶのが楽しみの一つですが、
気に入った画家の展覧会は中々巡ってきません。
そんな折、駿府博物館で「川瀬巴水展」が開かれると知って
それは楽しみにしていました。
昨年、NHK「日曜美術館」で初めて知り、
ぜひ本物を見てみたいと思っていたところだったのでラッキーでした。
木版画でこれほどの情景を描き出せるなんて
ただただ驚くばかりです。
雪や雨、水鏡、夕景や夜景に灯る明かり、
そしてその構図の取り方に
とても魅力を感じます。
失われゆく大正・昭和の日本の風景が
こうした形で残されていることに
誰もがホッとしているのではないでしょうか。
私は決して絵に詳しいわけではありませんが
本物を鑑賞することを
大切にしたいと思います。
そして、見終わったら「ああ、綺麗だったね」と言えるだけで十分なのです。
川瀬巴水の作品がこれほど揃って静岡で見られるのは貴重です。
ぜひご覧になることをお勧めします。