現代の大工道具は、手道具から機会道具へと大半は変わっているのですが、玄翁(げんのう)一般的に言えばカナヅチはかろうじて、使う頻度のある手道具であります。
玄翁鍛冶で有名な、故 長谷川幸三郎の作品は眺めていると…大変素晴らしいバランスで味のある玄翁です。これほどまでの技術があれば玄翁鍛冶でなく刃物鍛冶としての作品を沢山見たかったと思うのも私だけではないはずです。
時を越え、古来の手道具が飾り物にならない為にも、木を存分に使った住宅も魅力があると思います。
最近では、ケイソウドなどと呼ばれる…昔のしっくい壁と同じ様な素材が度々とりあげられていますが、木は更に湿気と乾燥を上手に調整してくれる建築材料であります。
ビニールクロスだらけの近代的な壁に、ケイソウドは必要なのかもしれませんが、家を建てる計画の中に天然木を入れてみるのもいいでしょう。