工事長(富山)が、必死になって鉋刃の錆びを落としていました。(専用の錆び取り粉を丁寧に刃物に塗り込むようにして、こびり付いていた錆びを落としていきます。)
この鉋刃は、今は亡き親方の倉庫から出て来たものです。(富山も、この鉋刃とは、なんと17年振りの再会となるようです。)
もう一度真心籠めて手入れして、
この鉋刃を蘇らせたい!・・・そんな富山の想いが私にも伝わってきました。
大工道具も機械化、電動化が進み、
手道具の価値が薄れがちですが、
【真心籠めて家をつくり上げて行く】と云う親方からの教えは、決して薄れて行くようなものではないと、鉋刃を蘇らせよと真剣になっている富山をみていて感じました。
「頼みましたよ、富(とみ)さん!その鉋刃であの大黒柱を仕上げて下さい!」(^^)