午前中 私が現場から事務所へと戻ってみると・・・
事務所入り口前で我が会長と入社二年目のARISAが砥石を真ん中にして向き合っているではありませんか!
どうやら 図面仕事の傍ら、僅かに空いた時間を利用して鉋の刃を研いでいたARISAに、既に現役を引退して長い年月が経っている会長も自分の若い頃でも思い出したのかARISAの研ぎ方をじっと眺めていました。
『そんな研ぎ方じゃだめだめっ!』・・・と声を掛けるのかと思ったら ただただじっと眺めているばかりでありました。
考えてみれば 刃物を一人前に研ぐことが出来るようになるには、言葉で指示して、直ぐにそれが入社二年目のARISAに出来るわけがありませんからただただじっと眺めているだけなのでしょう・・・。
先日、ARISAの親方役の富山もスタッフブログの中で語っていましたが・・・
『”大工は一生勉強”』・・・まさにその通り!人から注意されて覚えることよりも先ずは自分でやってみる!そして悩み苦しんでもう一度挑戦し、自分の心と身体で大工職と云う技を身に付けて行くしかありません。
歳は3倍以上違っても・・・ 何も語らなくとも・・・ 我が会長とARISAの間には 私には味わったことのない空気が存在しているように感じてしまいました。
手仕事が多かった時代の会長の拳・・・。 女性でありながら大工職と云う世界に入ったばかりのARISAの拳・・・。あまりにも違い過ぎる二人の拳・・・。
『ARISA! 大工職を目指すってことは はんぱじゃないぜ!』