あの当時からこんな便利なものが有ったなら・・・。

2010 年 12 月 19 日 日曜日 投稿者:terada

先日、受光器対応高輝度レーザー墨出器・・・なるものを一台購入しました。

長年使っていたレーザー墨出器が遂に壊れてしまって、修理するにもかなりの費用が掛かるので、思い切って新しいレーザー墨出器を購入することになったのです。

時の流れと共に、レーザー墨出器も格段に進歩し、お手頃価格で求められるようになっていたのには驚きました。

水平ラインも更には垂直ラインも全てこのレーザー線で墨出し作業が行えてしまうのです!

『・・・こんな便利なものが 昔からあったなら 苦労は無かったのになぁ・・・。』
と、私は、初めて配属された現場での墨出し作業のことを思い出していました。

写真に写っているのは、私が大学卒業後、初めて配属となった現場であります。

・・・かれこれ30年近く昔のことであります。もちろん当時はレーザーを使った墨出機器なんて出回っていませんでした。(笑)

杭打ち工事から竣工までの、全ての工程をこの現場で学ばせて頂きました。

その中でも私の一番の想い出は、各階のコンクリート打設が完了した翌日に、下の階の墨を、打ち上がったばかりのコンクリート面に上げて、その階の墨出し作業を行ったことです。

1階フロアーの基準となる墨を、最上階まで狂いなく墨出しすることに、新入社員魂を燃やしていたものでした。

『自分の行った墨出し作業の精度が、この現場(建物全体)の精度を左右してしまうことになるんだよ!』と、よく先輩から教えられたものでした。

不思議なもので、毎回スラブ(各階の床)が打ち上がる度に毎回墨出し作業を行い、その度に現場への愛着度が増して行くのを感じたものでした。

もしも、あの当時から、【受光器対応高輝度レーザー墨出器】と云った便利なものが存在していたならば、苦労も無かったかもしれませんが、現場への愛着ももっともっと薄いものになっていたのかもしれません。

家づくりって・・・根本的には、何もないところから苦労して苦労して一生懸命になって造り上げて行く・・・そんな想いが絶対に必要なんだと思います。

そんな家づくりへの想いを大切にして、これからも御施主様方の大切な家づくりにベストを尽くして行きます。


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