静岡「第1回削ろう会」 三人にとって価値ある一日でした!

2009 年 6 月 15 日 月曜日 投稿者:terada

富山(通称:Tommy ) 静岡 第1回削ろう会にて

鉋の薄削り大会 家づくりスタッフにとって価値ある一日でした

静岡大工建築共同組合主催による第1回削ろう会に(株)寺田工務店の大工職メンバーも参加させて頂きました。

各写真をクリックして頂くと その時のシーンが飛び出ます!

先ずは富山(通称:Tommy)の結果から御報告させて頂きます!桧材にて削り厚は6ミクロン(6~8)でした!

先日、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した天然砥石の効果が表れたのか、常に10ミクロンを切る記録が出ていましたが薄削りの厚みがなかなか一定に定まらず閉会直前まで試行錯誤な状態が続きました。、しかし次回への記録更新意欲も大きく!改善テーマも早くも定まっているようでした。

富山の家族、そして友人の方々に囲まれてかえってそれがプレッシャーになってしまったのか、少し硬さが目立っていたような感じでありました。でもお嬢さんのサポートを受けながら薄削りにチャレンジしている富山の姿は逞しく、一家の大黒柱を感じさせるものがありました!次回はきっと5ミクロンを切る高記録を狙ってくれることでしょう!

海野 (自称:鉋侍)  次回の大会にむけて 何かをつかんでくれたようです!

お次は弊社の自称:鉋侍であります海野の記録ですが4ミクロン(4~7ミクロン)でありました。 もちろん富山と同じくヒバ材ではなく桧材にての薄削り記録です。

彼は大工道具(鉋や鑿などの刃物)が大好きなんです!そんな彼ですから弊社の大工職メンバーの中ではひと際燃えていたのではないかと思います。

私からすれば立派な記録だと思うのですが、やはり彼も富山と同じくどこかに掴みきれないものがあるのでしょうか?今回の自分の出来に100パーセント満足出来ないようでありました。

そんな彼の姿に気付いてくれた方がいらっしゃったんです!その方が今回のビックゲストとして関西(大阪)から掛け付けてくれました工藤さんなんです。

大工職仲間ではもちろん!薄削りの大会においても工藤さんの存在を知らない方はいないでしょう!今大会でも競技開始直前には2~3ミクロンの記録を叩き出していらっしゃいました!私もその一部始終を拝見させて頂きましたがまさに神業!素晴らしいの一言です。

その工藤さんが、海野に一言、『この材料を貸してあげよう!』と言って先ほどまで御自身が薄削りの為に使っていたものを貸して下さったのです!

その直前です!海野の鉋からは透き通るような薄さの鉋屑がきれいに出て来るではありませんか!これには海野もびっくりした様子でした!

その時の記録が4ミクロンなんです!工藤さん自らがマイクロメーターを持って測って下さったのです!海野にとって価値ある一日となったことでしょう!超有名な工藤さんに計測してもらうなんて!!

富山そして海野にとって本当に価値ある一日であったと思います!
『・・・・おっと 忘れていました あと一人 ARISAのことを・・・・。』

今回の大会では富山そして海野のサポート役に徹するように私から言っておいたのです。そして会場に集まった多くの熟練大工職達をよ~く観察するのが今回のARISAにとって大切かと思ったのです。

彼女はよくサポート役を努めていました。富山や海野と同じ気持ちで今大会にチャレンジしてくれたその姿に私は感激でした。

そんなときでした!隣の削り台では大勢の大工職の方々が工藤さんを囲んでその神業に魅了されていました。

『はい! 誰か この鉋でやってみませんか?』と工藤さんが仰っているではありませんか!

私はこの時ARISAの腕を掴んで工藤さんの前に出て『あの~スミマセン・・・まだ大工に憧れて一年目の者なんですけど お願いします!!』と無理なお願いを言ってしまったのです。

そんな私の無理な願いにも優しく応えてくれる工藤さんでありました。(ARISAの画像をクリックして頂くとその時の様子が飛び出します!

彼女自身もこの時、一瞬にして体中が熱くなったそうです!僅か数分のことですが彼女にとっては生涯忘れられない体験をしたのではないでしょうか!

今回の静岡大会では三人(富山・海野・ARISA)とも価値ある一日であったと私は強く感じています。工藤さんのような達人にアドバイス頂けたことに対して感謝いたします!

そして今大会に出場しませんかと私たち(株)寺田工務店に声を掛けて下さった今大会の実行委員長の大石さんに感謝いたします。

大石さん! どうも 有難うございました!


コメント / トラックバック 4 件

  1. まこべえ より:

    こんばんは。

    静岡大会、お疲れ様でした。
    海野さんは、またまたすごい記録をたたき出しましたね。
    神の領域にまた一歩近づいたというところでしょうか。
    大工仲間からは、きっと神さまのように尊敬されている工藤さんから、大工の命ともいうべき鉋を貸してもらったということは、そのお眼鏡にかなったということなのでしょう。
    しかし、鉋を貸したということは、刃の研ぎ方などがまだまだだよと暗に教えてくれたのかもしれませんね。
    海野さんにとっては、とてもよい勉強になったことでしょう。
    次回が楽しみですね。

    この海野さん、職人肌のかたかと思っていたのですが、ブログの文章を読むと、とてもおもしろいかたのようですね。
    しかも、文章にリズムがあってすばらしい。
    きっとからだがリズムを覚えていて、鉋を削るときも、文章を書くときもあらわれてくるのでしょう。
    いつもブログ、楽しく拝見していますよ、とお伝えください(^^)
    そのうち侍大将として、コメントもさしあげようかな。

    ARISAちゃんも、工藤さんに手取り足取り教えられて、よい勉強になりましたね。
    しかし、いきなり社長さんに名前を言われて、ドキッとしたでしょうね(^^)

  2. terada より:

    まこべえさんへ おはようございます!(^^)!
    『お忙しい中、あたたかたコメント頂きまして有難うございます!』

    海野も富山も今大会では収穫が大きかったことと思います!

    私の説明が足りなかったのですが、工藤さんが貸してくれたのは鉋ではなく削り材(工藤さんが用意された桧材)なんです!

    私たちも桧材を用意してこの大会に挑んだ訳ですが、工藤さんの用意された桧材は私たちの桧材と比べて数倍も薄削り大会用として適した材料であると実感させられました!

    工藤さん曰く 『材料7分やっ・・・。』と一言!
    鉋そのもの技術はもちろんですが、材料を十分に吟味することも重要なんだよとアドバイスして下さったのです。

    材料の吟味の重要性と共に、海野が感じたことは、『自分の今までやって来た刃物の研ぎに関しては間違いではなかったんだ!』と確認できたようでした。

    ともかく工藤さんは・・・すごい方です!オーラを感じました!

    一方 工藤さんのお使いになっている鉋を使って削り動作のアドバイスを受けたのはARISAなんです!彼女にとってかけがえのない素晴らしい経験となったことでしょう!

    工藤さんは、頑固一徹の職人タイプ・・・ではなく、木はもちろんのこと、自分と接する相手にまでも非常に細やかな愛情を掛けてくれる方なんだと感心させられました。

    正に、【木】を使く優れた職人は人の心・・・すなわち【気】の読み方も抜群な方なんだと深く感心させられました。

    そうなんです!海野は本当に面白い人間です!大工道具を握って仕事をしている時と、OFFの時とではまたく違うのです。

    わが社においても スタッフ全員の空気を読み取り、いつも笑いを誘ってくれるセンス溢れる侍であります。

    誠実で人に思いやりの心を忘れない 富山
    人の心の動きをいつも敏感に察知し、【わ】を作り出す名人 海野
    まだまだ未熟ですが ピカッと光るものを持っている ARISA

    本当に私にはもったいない三人衆であります。

    一人ひとりはまだまだ未完成ではありますが、皆で心を一つに纏め上げ、お施主様と共にいい家づくりに精進して行きたいと思っています。

    追伸! 是非 まこべえさんから直接 各自それぞれ三人にコメント宜しくお願いいたします!

    皆 きっと大喜びだと思います! !(^^)!

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