『銅版に穴が!』・・・これも酸性雨の影響なんでしょうか!?
酸性雨の影響はこんなところにも! 『銅版に穴が!』
雨の多いシーズンに突入しましたが、皆様のお宅の屋根は大丈夫でしょうか?少し前まで「銅板」は半永久的な素材と言われていました。神社仏閣の屋根に葺いてある、緑青で青くなった屋根ですね。その「銅板」が、いまでは鉄板よりも簡単に穴があいてしまう。・・・そんなお話を耳にしたことはございますか?
築年数は35年は経っているでしょうか・・・?軒先は一文字瓦と銅版で葺かれた繊細さのある和風造りのこのお宅の屋根を調査してみるとかなり激しく傷みが発生している所がありました。
玄関ホールの天井を撤去し屋根部分を見上げてみれば・・・『ひと筋の光が!』(これでは雨が降るたびに建物内へ侵入した雨水によって構造材や仕上げ材がどんどんと腐ってしまいます。)
屋根に上がって調査してみると・・・銅版葺きと一文字瓦の取り合い部分の腐食が激しく穴だらけの状態なのであります。
『これも酸性雨等の影響なのでしょうか!?』大気の汚染等で建築素材に悪影響を及ぼすこのような現象が最近特に増えているのではないかと実感させられてしまいます。
このまま大気汚染がずっと続いて行くと・・・・。そんなことを考えると恐ろしくなってしまいます。
『銅(赤)を使えば一生ものさ~!』と言われていた古き良き時代の地球環境を取り戻そうと皆が努力していかなければ、この現象は加速して行くばかりなんだと感じてしまいます。
夏の太陽に容赦なく照らされた屋根の上で私の頭はおかしくなってしまったのでしょうか・・・。穴の開いた銅版をみつめ『酸性雨を生み出してしまったのは自分達なんだ・・・。』と考えていると腹立たしくそして虚しくなってしまうのです・・・。
この記事へのコメント
福村明士さんへ こんばんは
コメント頂きまして ありがとうございます。
10年では穴が開いてしまうことも少ないことかと思われますが、瓦と銅版との隙間に埃が溜まり易く、酸性雨等の影響を受けた水分が抜け難い状態が続くので、年月と共に銅が溶け出し侵されて行くことは事実かと思われます。
瓦と銅版の隙間に差し込む専用の材料も市販されているのですが、効果はあまりありませんでした。
私も『これならば大丈夫!』とアドバイス出切る対策法を現在のところ知らないのが事実なんです。(ご質問頂いたのに、お答え出来なくて誠に済みません)
銅版が緑青色に変化してくれると美観的にも素晴しいものがあるのですが・・・。(特に瓦と銅版との取り合い部分は傷みが激しいように思われます。)
愛媛で建設業に携わっている者ですが、まったく同じ例の問題に直面しています。酸性雨 瓦の釉薬原因は考えられますが、穴が点在しています。
築19年今月初めて雨漏りが発生しました。対応策として、コーキングで応急処置していますが、何か対応策ありませんか?
大山様へ こんにちは
コメント頂きましてありがとうございます。
銅板と瓦の取り合いの問題は本当に困った問題です。新築物件であれば、将来的に穴が明いてしまうからとお施主様にお伝え出来るのですが、既設物件に対しては、何らかの対処方法を取らなくてはなりません。
しかしこれといった決め手となる対処方法は私自身未だにわかりません。私が実行しているのは、穴の明いてしまった部分があればコーキング処理を施した後に、瓦と既設銅板の間にもう一枚新規に銅板の平板を差し込んでいます。(この時、既設銅板と新規銅板の重なり合う隙間部分はアクリル系の塗膜を塗り込むと、多少ではありますが、長持ちするのではないかと思っています。
・・・・大山様のお役に立てるような回答が出来なくてすみません。(私もこの問題に付きましては、金属メーカーの方々とも何度となくアドバイスを受けて来ましたが・・・・これと言った解決策は未だ分かってはいないのが現状です。)
寺田工務店 社長様
ご返事ありがとうございます。酸性雨の問題は今後大きな課題と受け止めていかなければならないと思います。銅板葺きの問題ですが、御存知かも知れませんが、緩和策として亜鉛合金を下に敷きこみ銅と亜鉛の作用で腐食を緩和させるものがありました。㈱タニタハウジング 腰葺部材 酸仕舞と呼ばれる役物部材です。使用した事がありましたら、意見下さい。
大山 一郎様へ こんばんは
酸性雨がなにがしら建物に及ぶす影響って大きいものがありますね。本当に真剣に考えて行かなければならないと思っています。
対策案のご報告 『ありがとうございます。』
・・・実は酸仕舞と呼ばれる役物部材は正直言って私も出始めの頃に使ったことがあります。あくまでも緩和されると言うことで銅板の変色はあまり抑えられなかったのが現実でした。
昔のような落ち着きのある緑青色の銅板へと変化させたものですね!
私も同じように銅版葺きの一文字瓦の屋根の家です。竣工してから10年が過ぎましたが、緑青ができずに、写真と同じように赤錆が出ています。このような状態では、銅版に穴があくのも時間の問題であると思います。どのような対策工法があるのでしょうか。