代々受け継がれた270年の重みをズシッ!と感じます
『この家と共に生きる』 S邸屋根改修工事(調査偏)
『なんと!この母屋は270年程の歴史ある建物なんだそうです!!』・・・と言うことは、『その当時の将軍は・・・徳川吉宗!?』(ご主人様のS様からこの家の歴史をお聞きして驚きっ放しの私でした。)
実はS邸の屋根改修工事の為、現状調査に御伺いした時の一こまです。(こんなに歴史ある建物の屋根改修工事を施工させて頂けるなんて!・・・改めて身が引き締まる思いであります!頑張らなくては!)
もちろんこの建物を建てた当時は瓦葺きでは無かったのでありますが、瓦葺きにされてからもかなりの年数を重ねていて、屋根下地もかなり傷みの激しい部分が生じて来たので今回の屋根改修工事にて屋根下地及び瓦を新設することになりました。
先ずは現状調査をしっかりとしなければなりません!外部からの目視調査及び小屋裏に入り込んでの屋根下地調査を行ないました。小屋裏と言っても現代の住宅のような小さな小屋裏のスペースではないのです、小屋裏部分に十分に居室が出来るほどの空間が存在しているのです!
現代の様に屋根下地は『コンパネ施工にアスファルトルーフィングっと言った施工内容では勿論ありません!土葺きされた瓦の下地には杉皮がビッシリッと敷き込まれています。今回の屋根改修工事ではこの既設の杉皮を撤去し、屋根の下地板も既設のものよりも厚めの無垢板に張り替える予定です。
屋根改修工事によってS様邸が更にさらに末永く後世に残る『いい家』と成るように精一杯頑張らなくてはなりません!
・・・それにしても『木』と言うものは伐採され建物としての部材になってからも何百年と生き続けているのですね~!こんなに素晴らしい建築材料は他に無いでしょう!
『日本の家造りってやっぱり最高~! 木で造られた家が一番!』こんなことを今日も強く感じてしまった瞬間でありました。
この記事へのコメント
まこべえさんへ おはようございます。
コメント頂きまして有難うございます。
『はい!丸太梁を幾重にも重ね合わせて造られたこのS邸には本当に歴史を感じます!』
・・・このS邸の歴史については僕も今回の屋根改修工事にてじっくりと調査してみます。(工事進行状況とともにお伝え出きればと思っております。)
(・・・百年後の棟梁が見たときに・・・)『はい!そうなんです!後世に恥じない仕事をさせて頂きたい!』と思っています。
『棟梁!』(とうりょう)この言葉!大好きなんです!!
100年経っても絶対に死語にさせたくない言葉だと思っています。
まこべえさん!本当にいつも励ましのお言葉有難うございます!
『頑張ります!!』
築270年とは、すごいですね!
木造建築の息の長さを感じます。
お庭も広そう。
立派な梁を見ていると、このお家が、村のなかでも上層の家だったことが伝わってきます。
棟札があれば、いつの建物かわかりますね(ありましたか)。
こんな由緒あるお宅を再生できるとは、建築屋冥利につきますね。
ましてや和風建築の良さを感じている社長さんにすれば、なおさらでしょう。
百年後の棟梁が見たときに、思わず声をうならせるようないい仕事ができるといいですね。
頑張ってください!