2007年05月
代々受け継がれた270年の重みをズシッ!と感じます
『この家と共に生きる』 S邸屋根改修工事(調査偏)
『なんと!この母屋は270年程の歴史ある建物なんだそうです!!』・・・と言うことは、『その当時の将軍は・・・徳川吉宗!?』(ご主人様のS様からこの家の歴史をお聞きして驚きっ放しの私でした。)
実はS邸の屋根改修工事の為、現状調査に御伺いした時の一こまです。(こんなに歴史ある建物の屋根改修工事を施工させて頂けるなんて!・・・改めて身が引き締まる思いであります!頑張らなくては!)
もちろんこの建物を建てた当時は瓦葺きでは無かったのでありますが、瓦葺きにされてからもかなりの年数を重ねていて、屋根下地もかなり傷みの激しい部分が生じて来たので今回の屋根改修工事にて屋根下地及び瓦を新設することになりました。
先ずは現状調査をしっかりとしなければなりません!外部からの目視調査及び小屋裏に入り込んでの屋根下地調査を行ないました。小屋裏と言っても現代の住宅のような小さな小屋裏のスペースではないのです、小屋裏部分に十分に居室が出来るほどの空間が存在しているのです!
現代の様に屋根下地は『コンパネ施工にアスファルトルーフィングっと言った施工内容では勿論ありません!土葺きされた瓦の下地には杉皮がビッシリッと敷き込まれています。今回の屋根改修工事ではこの既設の杉皮を撤去し、屋根の下地板も既設のものよりも厚めの無垢板に張り替える予定です。
屋根改修工事によってS様邸が更にさらに末永く後世に残る『いい家』と成るように精一杯頑張らなくてはなりません!
・・・それにしても『木』と言うものは伐採され建物としての部材になってからも何百年と生き続けているのですね~!こんなに素晴らしい建築材料は他に無いでしょう!
『日本の家造りってやっぱり最高~! 木で造られた家が一番!』こんなことを今日も強く感じてしまった瞬間でありました。
『ビルダー経営ソリューション』 いったいどんなセミナーなの?
あるセミナーを受講して
あるセミナーを受講しました。その名は『ビルダー経営ソリューション』
『いったいどんなセミナーなのか?』大変興味が有ったので弊社も参加してみることに決めていました。セミナーのご案内通知を頂いていたのは確か開催日の1ヶ月以上前のことだったと思いますが、月日が流れて行くのは本当に早いものです、『明日がセミナーの開催日なんだ~!』とホワイトボードに記されていた文字を見てビックリ!(計画的に各仕事をこなして行かないとただただ時に流されていってしまいそうです。・・・こんなことではいかん!いかん!正直言って焦ってます。)
セミナーの内容は『3部構成』に分かれています。各テーマごと100分!
テーマ①は 『設計偏』です。
住宅コンセプト提案であります。『市場の流れを踏まえ、住宅コンセプトをたてていますか~!?』・・・・『コンセプトに基づいて住宅をプラン出来ていますか~!?』・・・・デザインの流行、分譲、大手メーカー等の他社動向を研究していますか~!?』このテーマは弊社の設計担当者の寺田康典が受講させて頂きました。(地震に強い丈夫な家造りを基本としながらもデザイン性UPに力を注ぎお客様のニーズに対応した設計に心掛けて行く!・・・・そんな思いを改めて感じたそうです。)
テーマ②は 『工務偏』です。
『安全管理は出来ていますか~!?』・・・・『品質管理は出来ていますか~!?』・・・『日々の活動を通して御施主様と近隣の方々に信頼を与えていますか~!?』この工務偏は私(寺田雄一)が受講させて頂きました。受講後私が一番感じたことは『現場員一人ひとりのマナーの向上にもっと努めなければ!』と強く感じました。(基本中の基本ですが挨拶の徹底から始めたいと思っています。)
テーマ③は 『営業偏』です。
『女性目線を意識した満足度の高い営業活動』を重点におき営業活動を見直そう!というものです。このテーマ③を私は最も受講したかったのですが、その時間帯の仕事がどうしても外すことが出来なかったのでピンチヒッターとして弊社の女子社員であります寺田真由美にこのセミナーを受講させることになりました。
『細かなところまでよ~くメモを取って来て下さい!』との私の忠告通りビッシリと書き込んで来てくれました。メモに書かれていた内容は・・・そうです!そうなんです!『女性の目線をもっと意識し、ワンランク上の暮らしのご提案が出来るように努めなければなりません!『住宅の決定権者は必ずしもご主人様だけではないのです!』・・・・女性が元気一杯の時代ですものね!そのパワーに負けない様に頑張らなくてはなりません。『先ずは身だしなみ!挨拶!そして笑顔笑顔・・・笑顔かな!』
船上ショールームってご存知ですか!?
船に乗り込み 『住宅建材見学』
激しい雨が降り続く中(5月25日)清水区日の出埠頭(4号岸壁)にて船上(商談会)ショールーム が開催されました。私もお昼時間を利用して1時間ほど覗いてみることに・・・。第十二有明丸の船内を効率良く使用しての『船上ショールーム』は非常に興味深く見学することが出来ました。
この『船上ショールーム』を企画・開催している会社名は(株)ウッドワンです。今回のテーマは『環境と健康の新空間』といったところでしょうか!?無垢材のイメージを全面的に押し出しての印象がとても強く感じられました。
ノコギリ状の桁(階段を支える材料)の上にシャープにデザインされた面形状の踏み板を載せるタイプの露出階段などは、踏み板も桁も木製でありながらモダンでスタイリッシュな仕上がりとなっていました。
『和』の建具の意匠を基にモダンにアレンジし『間』の繋がりを大切にした引戸や気配を伝えることが出来る格子戸などを多用しての空間は非常に落ち着きがあり、また洋間との融合性も違和感無く使用出来るのではないかと感じました。
もっとじっくりと見学していたかったのですがそうもしていられません。事務所に戻って各現場の書類整理をしなくては!それにしても今日の雨はよく降ります。毎年ごとに思うことなんですが、雨が非常に多いような気がしてなりません、『もしかしてこれも地球温暖化の影響・・・・?』などと考えながら日の出埠頭をあとにしました・・・。
トレインフェスタ2007 模型作り名人(永野)の出番です!
住宅模型作りの技術を集結して! トレインフェスタ2007
5月19・20日の二日間、グランシップを会場といたしましてトレインフェスタ2007が開催されました。弊社の住宅模型名人・永野も大の鉄道(Nゲージ)模型ファンであります!今回も永野の作品は来場されたお客様から大絶賛!昨年の作品の掛川城と今回の『古刹巡礼』を連結させ更にパワーUPした仕上がりとなっていました。
美しい景色の中を各列車が豪快に走り抜けて行きます。その様子をじっと眺めていると模型であることをいつしか忘れてしまって、流れ行く景色を楽しみながら旅をしているような気分にさせてくれるのです!そんな魅力がNゲージ模型のディスプレーにはあるのではないでしょうか!
朝10:00からのオープニング時間を待ちきれずにグランシップ目指してお集まり頂いたお客様方で会場入口は大混雑!小さな子供さん連れのお父さん・お母さんも一緒になって楽しんでいたのがとても印象的でした。
1階大ホールではHOサイズの列車が歓声の上がる中豪快に会場狭しと走り続けていました。オーナーの皆様の自慢げな笑顔!そして会場に駆けつけた親子連れ・鉄道ファンの皆様の笑顔・笑顔・笑顔!私のような鉄道オンチの者までも皆様の笑顔にとっても楽しい気分に浸っていました。
NゲージサイズはHOサイズの列車と比べると小さくて見劣りしてしまうのかと・・・。『とんでもない!』列車を走らせる景観作りの楽しみはNゲージサイズが一枚も二枚も上手という感じです!永野が所属している『ヘッドマーク ファイブナインズ』の景観作りは毎回見応え十分でご来場されたお客様を本当に楽しませてくれます!世界各国の建物・景観の中を気持ちよく列車を走らせて行くヘッドマーク ファイブナインズの皆様本当にお疲れ様です!
『あっ!・・・目の前を115系が走り抜けて行きます!』・・・・私も旅がしたくなってしまいました~!もちろん鉄道の旅ですよね!(一度も行ったことのない山陰の旅が堪らなくしてみたい私であります。)
朝の蒼さに癒される
美しい朝の蒼さが好きなんです!
先週の日曜日(5月13日 AM3:00)私は一人で富士山目掛けて車で走り出しました。趣味とよべるほどのものではありませんが写真を撮るのが大好きなんです。
『此処・・・どこか分かりますか?』そうなんです!ダブルダイヤモンド富士が撮影出来るポイントとして有名な田貫湖(国民休暇村・富士辺りから富士山を望む)なんです!!ダブルダイヤモンド富士を狙うには4月・8月の20日頃なのですが、その時には大勢のカメラマンでお祭り騒ぎ!
そんなお祭り騒ぎのような時期よりもただ一人で湖面に映る富士山を独り占め出きるこの季節が最高!ほんの少し前まで暗闇だった森に朝の光と鳥の囀りが・・・・。『癒されますよ~!この美しい朝の蒼さには!』
皆様は休日をどのようにお過ごしなのでしょうか?素晴らしい景色が望めるビューポイントを私にも是非教えていただけませんか?『宜しくお願いいたします』
彼にとっては堪りません! 『千代鶴是秀 写真集』
豊潤かつ清冽な大工道具の数々
こんな写真集を発見してしまいました!『千代鶴是秀 写真集』・・・ご存知ですか!?千代鶴是秀と言ったら明治から昭和に掛けて活躍した刃物道具鍛冶であります。刃物蒐集家の方々であれば千代鶴の名前を知らない方はいないでしょう・・・。
実は弊社にも刃物にはかなりの拘りを持っている若者がいるんです!そうなんです!スタッフ紹介をご覧頂いた方はお分かりになったことでしょう・・・。(株)寺田工務店のホープ『海野友徳』であります!大工仲間の間でも刃物への拘りは半端じゃありません。彼も今回の写真集をきっと楽しみにしていることでしょう!
昨今は大工さん達が使う道具も機械化・電動化されて作業効率もかなり上がったのは事実です。しかし繊細な心で気を配らなくてはならない部分の仕事を納めるには、やはり昔ながらの大工道具に頼らなくてはなりません。そんな時には自分の一番頼れる手道具の登場となるのです。これから先どんなに住宅の作りが簡素化されようとも大工さん達の家つくりへの熱い思い入れは変わらずに生き続けるのだと思います!私は今回この『千代鶴是秀 写真集』を見ていてあらためてそのように思いました。
60年継続の耐震保証
地震で家が全壊したら建替費用を最高2000万まで補償します
9日に行なわれた静岡スター会の集まりの中で『能登半島地震概要』等の説明を受けて来ました。本地震は震度6強を観測し北海道南部から中国・四国地方まで広範囲で揺れが感じられた非常に大きな地震でした。石川県輪島市で女性が倒れてきた石灯篭で頭を強打し亡くなったほか、石川県、富山県を中心に負傷者が279人も出ました。震源地付近では、家屋倒壊・道路崩落や電気・ガス・水道等のライフラインの寸断が発生しました。
このような大きな地震に襲われてしまったら・・・。『我家は大丈夫なんだろうか・・・?』と多くの方々が心配されていることかと思います。私も日頃から『地震に強い家つくり』を目指しています!そうです!皆様もよくご存知のスーパーウォール工法の家つくりを推進しています。
万が一の時に(地震で家が全壊してしまったら・・・。)建替え費用を最高2000万まで補償します!という内容の補償制度が出来ました。(詳しくは弊社までお問い合わせ下さい)
60年保証の耐震補償を実現させたスーパーストロン構造体とは、簡単にご説明させて頂きますとスーパーウォール工法+耐震等級3相当以上+地盤保証+60年継続瑕疵保証といった安心の4本柱で構成されたたいへん地震に対して強い構造体なのであります。
御施主様方に安心して暮らして頂きたい!そんな思いから(株)寺田工務店も『スーパーストロング構造体』の協力店に加盟しました。お引渡しが済んでからがお客様方との本当のお付き合いの始まりなんだと常に思っております。地震に強い家つくり=スーパーストロング構造体の家つくりに積極的に取り組んで行こうと思っております!
ちいさな庭にも若葉のパワーが一杯です!
『暮らしに緑があるっていいですね!』 小さな庭つくり
何も手入れをしていないのでお見せするのが非常にお恥ずかしいのですが、弊社の事務所脇の小さな庭にも新緑(若葉)の季節がやって参りました。暮らしに緑があるっていいですよね!皆様も玄関先のちょっとしたスペースを上手に利用して自分好みの可愛い庭つくりを楽しんでみてはいかがでしょうか!?
庭の真ん中辺りに水鉢があるのですが、この季節になりますとユキノシタの花を楽しむことが出来ます。比較的湿り気の多い半日陰の場所が好きなようであります。私が子供の頃は井戸のほとりにこのユキノシタをよく見かけることが出来ました。
葉は火傷などに貼り付けたり、絞り汁を熱冷ましに利用するなどの民間薬として利用されていたようです。葉っぱをてんぷらにして食べることも出来るようでありますが皆様は頂いたことがありますか?
可愛らしい白い小さな花を拡大してみるとこんなカタチをしていました!五弁のうち2枚が大きく伸びています。皆様のお庭ではこの季節どんな花が咲いているのいでしょうか?緑の風を感じるこの季節ご自宅のお庭をじっくりと観察してみるもの面白いかもしれませんね!
住宅におけるユニバーサルデザインとは?
ユニバーサルデザインとは?『誰もが快適なデザインを目指して』
ユニバーサルデザイン・・・・こんな言葉を耳にしたことがありますか?『きっとありますよね!』私達の生活の中にもかなり身近なものが実はユニバーサルデザインされたものなのです。
例えば、シャンプー容器のギザギザ・テレホンカードの切れ込み・缶ビールの点字表示・多機能トイレ・ノンステップバス・・・・などなど私達の身の廻りには多くのユニバーサルデザインされたものが沢山あります。
あるお客様からご自宅の建築依頼を頂いたのでありますが、『我家の設計には、可能な限り随所にユニバーサルデザインを取り入れて頂きたい!』ということが設計条件の一つでありました。私は、『はい!分かりました』とお答えしてしまったのですが、住宅(家)にとってユニバーサルデザインっていったい何なんだろう・・・?っと改めて考えてみると、あまりの自分の知識の無さに自分自身腹立たしさを覚えました。
私は大きな勘違いをしていました。住宅(家)にとってユニバーサルデザインとは、『住まいの各所にバリアフリーな設計を取り入れて行けば良いのだ!』と思っていたのです。しかしユニバーサルデザインとはただそれだけでは成立しないものだと言うことが漸く分かって来たような気がします。(まったくお恥ずかしい限りです。)
先ず第一にユニバーサルデザインには7つの基本的原則が存在するのです。
1 誰にでも使えて手に入れることが出来る(公平性)
2 柔軟(フレキシブル)に使用出来る(自由度)
3 使い方が簡単(シンプル)に分かること(単純性)
4 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5 操作を間違えても対応できる(安全性)
6 少ない力で効率的に 楽に使える(省体力)
7 利用しやすい大きさと空間(スペースの確保)
上記に記しました7つの基本原則に従ってユニバーサルデザインを考えて行くのですが、私が住宅にとってのユニバーサルデザインを考えて行く上でもっと大切だと感じたことは、高齢者や障害者の方だけでなく健康な人も誰にとっても使いやすくそして快適なデザインであることが重要なんだと感じました。
そしてその『快適なデザイン』を使い手と作り手が互いに協力しあい、より良いものを作り続けていくことが大切なんだと思います。
『これで完成!』というものではなく常に快適な住空間を目指して行くプロセス(過程)が最も大切なことなんだと知りました。
企画や設計の段階から使い手と作り手が協力し合い検討し実施すること!即ちユニバーサルデザインの考え方は弊社のモットーでもあります『住む人の 作る人の 笑顔が浮かぶ家つくり』そのものなんだと!と感じました。私自身、基本的な知識を勉強しなければならないことは沢山ありますが、『御施主様と共に造り上げていく家つくり』というものをもっともっと大切にして行きたい!改めて感じたのです。
構造見学会(2日目) 静岡市駿河区 A邸
構造見学会 『ご来場誠に有難うございました』 駿河区 A邸
(4月28日・29日の二日間)静岡市駿河区 A邸現場の構造見学会を開催させて頂きました。大勢のお客様にご来場頂きまして誠に有難うございました。初日16組・二日目14組の計30組のお客様方にご来場頂き、地震に強い木造住宅の構造等についてご説明させて頂いたり、お客様方の住宅に関するご質問等にお答えさせて頂きました。
(株)21世紀住宅研究所の高津様・野呂様のご協力、さらには各サポート業者様方のご支援を頂き二日間の構造見学会を無事に終えることが出来ました。『本当に皆様お疲れさまです!有難うございました。』普段は額に汗して大工仕事をしてる弊社の富山も海野もこの二日間は受付係を担当したりお客様をエスコートし地震に強い木造住宅について熱く語ってくれました。
会場となりましたA邸内には、数々の住宅模型や高耐震木造住宅の構造をふんだんに取り入れたA邸の工事写真の展示などなど現場内のあらゆるスペースを使って皆様にご覧いただきました。その他にも高気密・高断熱な省エネ住宅の各要素を簡単にご理解頂くための実験装置、そして最近日本を襲った大地震の被災状況などを纏めた映像等をプロジェクターを駆使して皆様にご覧いただきました。
『仕上がる前の骨組みを見せる見学会ってなかなかいいじゃない!』とお客様方から今回の構造見学会への感想を頂けたことが最高の幸せです!しかし・・・もっともっとご来場して頂いたお客様方に『地震に強い・安心の家つくり』のご説明をさせて頂くためのコミュニケーション力を持たなければ!と強く反省しています。(数々の反省点を次回の構造見学会の時には活かすことが出来る様に努力して行きます。)
最後に・・・二日間の構造見学会の会場としてこころよく現場内を弊社に開放してくださったA様に感謝の気持ちで一杯であります。『どうも有難うございます。』今日からまた新たな気持ちで完成を目指し現場作業に取り組んで行きます。