かぶと造りの茅葺集落 (伝統建築の素晴らしさ)
茅葺屋根の美しさ 『なぜか・・・とても懐かしく』
先日(4月14日)のことです、久々の休日を利用して『茅葺屋根の集落』を見学してきました。場所は『西湖いやしの里 根場(ねんば)』であります。平成21年には全23棟の茅葺集落が完成の予定とのこと、現時点では約半分の棟数が完成した状態でありました。茅葺がまだ完成していない状態(屋根の骨組みが見える状態)の建物など非常に興味深く見学することが出来ました。
西湖の根場(ねんば)はかつて富士山を望むことが出来る『かぶと造りの茅葺集落』で日本で一番美しいと言われていましたが、昭和41年台風26号の甚大な被害受けてほとんどが消失しまいました。平成15年町村合併を機に昔懐かしい集落『西湖いやしの里 根場』が蘇りました(西湖いやしの里・根場)のパンフレット解説文より)
茅葺屋根の建物ってどこか懐かしさを感じませんか?っと言っても私自身そんな茅葺の建物で暮らしたこともないですし、子供時代に身近に有った建物でもありません。ですが、懐かしさを感じてしまう『癒しの空間』ではないでしょうか。きっと使われている『素材』(建築材料)自体に優しさがあるのでしょうね!現代の住宅産業をなにかと騒がせている『見せ掛けの天然素材』とはまったく違ったものがまだ残っているからだと思います。(現代の自然素材・天然素材・と謳った物の中には、『えっ!?本当にこれが自然なものなの!?健康にいい!と宣伝する程のものじゃないよ~!』と嘆きたくなってしまうのが実情なんです。ボヤキはこのくらいにしておきましょう・・・。)
『かぶと造りの茅葺屋根』そして富士山!とってもいいロケーションなんですよ!災害前の集落の姿は本当に素晴らしかったことでしょう。昔懐かしい茅葺屋根を眺めていると『今の住宅建築って失ってしまったものが沢山あるよな・・・。』と感じてしまいます。(そんな現代の住宅を建てている私が言うのも可笑しなことですが・・・。)
『縁側』・・・『陽だまり』 『軒先』・・・『雨宿り』 『納屋』・・・?『かくれんぼ!』と湧き出るように浮かぶ懐かしい言葉の数々『いい家造り』にとって大切なのは、家の機能や性能ばかりでなく、もう一つ何かを加えていかないといけないんだなと感じてしまった一日でした。皆様にとって『いい家』とはどんな建物なんでしょうか?『どんな空間なのでしょうか・・・?』