2007年02月
(静岡県下) 一斉見学会開催日決定
すべての人に地震に負けない住宅を!一斉見学会開催日決定
静岡県下9会場において、SW工法(スーパーウォール工法)によって建てられた『地震に負けない住宅』の一斉見学会が開催されます。勿論(株)寺田工務店もエントリーさせて頂きました。今回の見学会では、地震に対して負けない構造体をじっくり見ていただくために、『構造見学会』をご覧頂きたいと思っています。丈夫な骨組み!!耐震・断熱に優れた高性能パネル等々!是非会場にて御体感下さい。(開催日3月17日よりスタート!4月29日まで)
上部写真ですが静岡SW会のメンバー全員が合同チラシを作成いたしました。(各メンバーの強面の顔に思わず吹き出して笑ってしまった方々も多いことかと思いますが、各社の代表者はいたって真剣!今回の一斉見学会に熱い思いで取り組んでいます!)もしもこのチラシが皆様のお手元に届いた時には、お近くの会場をチェックしてみて下さいね(各会場によって開催日が異なるので、お間違いのないようご確認して下さい。)
(株)寺田工務店が『構造見学会』を開催させて頂きます現場は、A様邸であります。御施主様のA様は、とっても家族思いの優しい方!その思いを『いい家』と言うカタチにする為に社員ならびにサポート業者一同一丸となって頑張っています。現場の進行状況は、先日御施主様のA様に立ち合って頂きまして建物位置の最終確認を済ませ、地盤改良を完了いたしました。養生期間を置いて基礎工事に着手する運びとなっております。当事務所内では、設計担当の寺田康典が軸組の最終チェックに追われています。
思い出します・・・。A様には横浜バスツアーにも参加して頂きました。(一つひとつの夢を形にして頂くためにご参考になればと企画した横浜ショールーム見学ツアーでした。)家族全員が笑顔で過ごせるような『いい家造り』を強く望まれているA様のお気持ちが実によく伝わって来たことを改めて思い出してしまいます。そんなA様のご好意によって開催させて頂きます構造見学会!私(寺田雄一)といたしましても目一杯頑張らなくては!と意気込んでおります。開催日は4月28日・29日の予定です!是非会場にお越し下さいお待ちしております。
知って得する 『家つくりセミナー』
家つくりセミナー開催 『金利の重さにビックリ!』
2月25日(日曜日) トステムショールーム静岡にて『家つくりセミナー』が開催されました。今回のセミナー内容は、住宅ローンの金利に関することや、火災・生命保険の無駄を無くすにはどうしたら良いのか!?などなど『ズバリお金の話です!』お金に関するあんなことやこんなことって意外と知らないことって多くありませんか?講師の方の解り易くて親切丁寧な解説にお集まり頂いたお客様方も真剣そのもの!思わず私も『金利も重さ』にビックリ!まさに知って得する『家づくりセミナー』でした。
午後からの個別相談では、講師の方から『うらわざ』とも言うべきローンの組み方などなど詳しいアドバイスを受けることが出来ました。更には新しく生まれ変わったトステムのキッチンやシステムバスを見学して頂きました。ショールーム内はお客様の熱気でかなりのヒートアップ!!やっぱりお客様は洗練されたデザインや新しい機能にとっても敏感なんですね~!私も皆様に負けない様にもっともっと勉強しなくては!!
木造住宅の耐震リフォーム (K邸)
耐震補強工事+快適リフォームで『暮らしUP!』
K邸の耐震補強及び内外部リフォーム工事が完了いたしました。外部に至っては重い瓦を金属瓦へと葺き替え『屋根の軽量化』をはかりました。さらには既設外壁を全て撤去し、断熱材を挿入、そして全てに構造合板を張り上げ耐震性能をUPそして仕上げは断熱材入りの金属サイディングで仕上げればご覧の通り外観イメージもグッと明るくなりましたね
老朽化の激しい古い木造住宅は、耐震上非常に危険な状態であることが予想されます。『家』とはそこに住まう方々の命を守る役割があります。知識豊富な耐震補強診断士に現状調査を依頼して補強方法を検討しましょう!
屋根を軽量化することは耐震上非常に効果が大きいことと思います。重い瓦屋根の場合、建物一軒当たりに対して普通乗用車の2~3台の重さにが屋根の上に乗っていることになりかねません。老朽化の激しい木造住宅ではこの重みに地震の水平力が加わると倒壊のおそれが非常に高いのです。金属屋根材はその点耐震上優れた屋根材であると言えます。
既設の外壁を撤去して構造合板にて全面張り上げます!『面構造』となった外壁は地震の揺れの力を分散してくれるので、筋違(すじかい)等のように集中的に外力を受け端部が破損してしまう危険性がすくないのです。仕上げは退行性が良く、軽量な金属サイディングで張り上げます。断熱材が挿入されたものは、想像以上に断熱性能がいいんですよ!
外部だけでなく内部の改修状況もご覧頂きましょう。耐震補強工事を兼ねた二間続きの和室のリフォームです。耐震上丈夫にするという目的はもちろんのこと、今回のリフォームで『暮らしUP』を楽しみましょう!
上の写真は階段下を利用した押入れ部分の着工前の状況です。今回の工事で縁側部分の垂れ壁も撤去して光を多く取り入れることの出来る洋間へとリフレッシュさせることになりました。
既設の床板の撤去作業から内部の造作工事まで担当の海野が丁寧に作業をこなして行きます。階段下の押入れだった所にテレビをビルトインすることになりました。そのテレビの上にも収納出来る様に階段の勾配を上手く利用してクローゼット内部に2段の棚を設けることが出来ました。6帖だった和室は、縁側との境を無くし全面フローリング貼りとすることによって8帖の広々空間に生まれ変わりました。
続いて反対側の和室だった部分の改修状況です、ご覧下さい。
二間続きのもう一方の和室は、一部だけ畳コーナーとしてそれ以外はフローリング貼りとすることになりました。一間半(約2700mm幅)間口の襖で仕切られていた部分も全面開口出来る様に、今回耐震壁を作った部分を利用して3本引き戸といたしました。こうすることによって8帖+8帖の広々スペースの洋間にとリフォームすることが出来ました。
天井を高く!そして木目の美しいフローリング貼りへと工事は着々と進んで行きます。二間続きの和室はフローリング貼りの洋間となった訳ですが、ご主人様のご希望通り一角に畳コーナーを設けました。お孫さんが遊びに来た時のステージだそうです!普段はご主人様が昼寝スペースとして使われるとか・・・・。
フローリング面よりも一段高くなった畳コーナーの下の部分を収納スペースにしてみましょう!夏に使う籐の敷物や冬のホットカーペットなどなど!長物を収納しておくには持って来いのスペースではないでしょうか!?『木造住宅の耐震リフォーム』とは!?もちろん地震の揺れに対して倒壊しないように丈夫な家へと補強工事を行なうことが目的ですが、この際今まで使い辛いと感じていたお部屋のリフレッシュリフォームも実行してみてはいかがでしょうか!?
地盤改良工事 (表層改良工法)
地盤改良工事 (表層改良工法) 静岡市駿河区 A邸
A邸現場の地盤改良工事です。地盤調査の結果、現状地盤面より1mの深さまでの土が軟らかく、N値換算(2~3)でした。それ以深は非常に強い地耐力を発揮にてくれる地盤が存在しています。よって現状地盤面から1mの深さまでを地盤改良することに決定いたしました。このように改良する部分が比較的浅い場合には『表層改良工法』を採用することとなります。その他にも地盤改良工法には『鋼管杭回転圧入工法』や『湿式柱状改良工法』などがあります。建物をしっかりと支え得る強靭で硬い地盤の深さや支持地盤となり得る地耐力等によって工法は様々なのです。
この道(地盤改良工事)のベテラン!『大塚さんと増田さんです!』丈夫な地盤を造り上げるために精一杯頑張ってくれました。二人の意気の合った作業内容は見ていてとっても気持ちの良いものでした。硬化材の搬入数量の立合いや掘削深さの確認は必ず私(寺田雄一)が立ち会います。(検査会社や現場担当者に任せっ切りに出来ないのが私の性分です!)
既設地盤面から掘り下げること約1m・・・・バケットの掘削音(摩擦音)が変わって来ました!(軟弱な地層は深度1mまでで、それ以深は硬い砕石層となっているため、バケットの爪先が砕石と摩擦にて起こる音に変わったのです)この掘削深さから今回盛土の高さまでを2層に分けて『表層改良』していきます。先ずは既設地盤から掘削底(根切底)までを硬化材を攪拌(かくはん)しながら締め固めていきます。
現状地盤面までの表層改良が完了したところで、盛土の搬入となります。大きな10tダンプで丸子産の良質山土を13台分搬入しました。今回のA現場の前面道路は比較的広く、10tダンプの使用が可能なので作業は比較的スムーズに進みました。搬入された山土をユンボによって盛土高さまで平滑に均して行きます。
搬入された山土によって盛土高さまで場内が敷き詰められたところで、更に『表層改良』の作業に取り掛かります。今回のA邸現場の基礎も地震等の外力に対して有効な耐圧盤基礎を採用しています。その為今回の地盤改良(表層改良)の仕上げも、耐圧盤の底面形状に成形されて全ての地盤改良工事の完了となります。これで建物をしっかりと支え得る『丈夫な地盤の完成です!』次回はこの丈夫な地盤の上に造り上げる耐圧盤基礎工法のご説明をさせて頂きます。
木造住宅の耐震補強工事 (壁の補強工事)
木造住宅の耐震補強 内部も外部も耐震壁で剛性UP
K様邸耐震補強工事は大きく分けて『屋根の軽量化工事』と『耐震壁の施工』とに分類することが出来ます。前回は屋根の軽量化についてご報告させて頂きましたので今回は『壁の補強』についてご報告させて頂きます。木造住宅の壁を耐震上補強する方法は、『筋違(すじかい)による補強』と『構造合板による補強』とに分類出来るかと思います。(場合によっては両者を併用することもあります。)
K様邸の壁補強には『構造合板による補強』を選択いたしました。筋違(すじかい)による補強も優れた点があるのですが、柱・梁との接合部に地震等の外力が集中的に加わり、一箇所でもその部分が破損してしまうとたちどころに耐力が損なわれる危険性があることから、『構造合板』をはりあげて『面構造』として地震の揺れを防ぐ工法を選びました。(地震等の外力が一箇所に集中せず、力が分散されるので、老朽化した木造住宅には筋違(すじかい)による補強よりも適しているかと思います。
最初の写真が工事前の状況です。二間続きの和室の南側部分は特に耐震上有効な壁量が不足している部分なのであります。先ずは畳を撤去します。構造合板によって床下の『土台』から天井上の『梁(はり)』まで張り上げなければなりません。柱そして梁・土台が構造合板を張り上げることで『面構造』として地震の揺れに対抗してくれます。
防塵マスクをした当社の海野が床板を丁寧に剥がしていきます。骨組み(木軸)だけの状態になるまで埃だらけになりながら黙々と解体作業に取り組んで行きます。木軸だけの状態になったところでお施主様にも立合って頂き既設の土台や柱・梁の状態をチェックします。床下の土台および束等は腐りが酷く再使用出来る状態ではなかったので全て入れ替えることとなりました。既設の木軸が『こんなにも傷んでいたのか~!』と御施主様(K様)も驚いていらっしゃいました。この当時の木造住宅の基礎内部は換気状態も悪く、『木』が床下の湿気の影響でボロボロになっていることが多分にあります。
二間続きの和室(南面)の中間部に柱を増設し耐震壁を施工します。部屋の内側も外側も厚み12mmの構造合板を張り上げていきます。こうすることによって『壁倍率5』と言う耐震上非常に有効に働く耐震壁を施工することが出来ます。張り付けた構造合板に均等に地震等の外力が分散するように、留め付ける専用ビスの間隔等も厳密にチェックしていかなければなりません。工事が完了し仕上がった時にはまったく見えなくなってしまう部分だからこそ精密な施工が要求されます。施工チェックは各工事担当者と私(寺田雄一)が必ず行なう作業なのです。
『屋根の軽量化』&『壁の補強』によってK邸は以前よりは、地震の揺れに対してかなり強くなったことと思います。『TOUKAI-0』の耐震報告書の総合評点も施工前の『0.29』から施工後(補強後の耐震精密診断報告書に記載された数値)の『1.13』と向上!地震時による倒壊の危険性は大幅に縮まったと考えられます。今回の工事で耐震上計算外の部分にも(外部に関しては、1階から2階まで全て構造合板施工とする)合板貼りを施工し、内部に至ってもリフォーム範囲は全て既設壁を補強いたしましたので数値以上の耐震効果が期待出来ると考えています。木造住宅の耐震補強工事は非常に地味な作業ではありますが、そこに住まうお客様方の命を守れるような丈夫な家に補強するために精一杯頑張って行こうと考えています。
古木材の再生 100年経っても木は生きています。
古木材を活用した古民家調和風住宅
S様の玄関ホールは構造材も造作材もオール無垢材を使用しています。特に厚み30mmの欅(けやき)の床板の美しい木目には御施主様も感激していらっしゃいました。実はこの欅材は100年近く経った古民家を解体した時の柱材なのです。柱材の表面は100年近い付月日の流れに鈍く黒ずみとても美しいとは形容しがたいものでしたが、床板として生まれ変わった時の木目の美しさは格別でした!本当に・・・『木は伐採されてからも生き続けているんだな~!』と感じたものでした。
和風であっても洋風であっても『木』の魅力を生かした建物は、私達の心を癒し、豊かににてくれるものですね。そこに住まう家族の成長をずっと見届けてくれる『優しい木』・・・そんな住まい造りをこれからもずっと続けて行こうと思っています。
もっと見直してみませんか? 障子の魅力
障子は現代の暮らしに映えるインテリア
日本の建具には素晴らしいものが沢山ありますね!その一つが『障子』ではないかと思います。遠く平安時代から日本人の暮らしに溶け込んできた『障子』この障子の魅力をもっと見直して現代のインテリアにも広く生かして行こうと思っています。
半透明な和紙を貼った障子は直射日光を適度に遮り、見た目には日当たりの感じを残しながらも日光を遮るという優れた特性があります。障子に差し込んだ光は各方面へ拡散し部屋全体を均一に明るくしてくれます。またもう一つの優れた特性としては、『省エネに役立つ!』ということです。障子は日射を遮蔽し吸収するのでガラス窓に比べ流入熱を約2分の1程度に減少します。冷房時には日射による負担がかなりの部分を占めているので、省エネ効果が期待できます。暖房時には、夜間の放射冷却を押さえる効果もあるのです。CO2削減が騒がれているこの現代において、障子を見直してみる価値は『大』ではないかと思います。
素材的にも障子は『紙と木』から出来ています。自然素材に包まれていると言うことは心身共に癒されるものですね!また木の桟(さん)と白い紙の織りなすテクスチャーに加えて幾何学的な美しさが室内のイメージをきりっと引き締めてくれます。その他にも障子には優れた特性・機能が沢山あるかと思います。和室はもちろんですが、洋室やリビングにも積極的に活用して行きたいと思っています。
富士山の永久凍土ってご存知ですか?
この美しき富士山を守りたい! (住まいのCO2削減を考える)
先日(確か・・・2月12日でした。)富士市にあります岩本山公園から撮影した富士山です。園内の至る所にはアマチュアカメラマンが一杯!『梅の花と富士山』・・・なんとも日本的で心が癒されますね。私も富士山が大好きなので時間がある時には近くの日本平からこの美しき富士山を撮影しています。『駿河の国』から望む富士山が大好きなんです!頂上から裾にめがけての柔らかなラインがなんとも魅力的だと感じてしまいます。
この富士山のお話をさせて頂きます。『縮小する富士山の永久凍土』こんな言葉を耳にされた方々も多いことと思います。『永久凍土』とは、シベリアやアラスカなどの寒~い北極圏に存在する、夏になっても融けない土や岩が凍ったものなのです。実は日本の真ん中に位置します富士山の頂上付近にもこの『永久凍土』が存在するのです。今この永久凍土が『地球温暖化の影響』で急激に融け始めているそうです。
この現象がこれからも続くと・・・・永久凍土が融ける事によって地盤がゆるみ富士山がどんどん崩れていってしまうそうなんです!CO2の排出量を何とか押さえる対策をとって行かなければ地球温暖化は加速して行く一方!この冠雪をかぶった美しい富士山は二度と見られなくなってしまうのかもしれません。富士山大好きの私としても何とかしなければ!っと強く願ってしまいます。先ずは私にも出来ることから始めたいと思っています。それは皆様にエネルギーを効率良く使って頂くための省エネルギー住宅の促進であります。家造りをする者にとってCO2削減は重大な問題!積極的に高気密高断熱住宅のスーパーウォール工法に取り組んで行こうと改めて思いました。美しき富士山を守るためにもCO2削減に真剣に取り組んで行きます。
現場作業だけが大工じゃない! (耐震ソフトの活用)
木造住宅の耐震等級について考える
寒い冬も暑い夏も・・・現場作業で大活躍の弊社の富山と海野でありますが、今日は少し勝手が違うようであります。実は、木造軸組工法の耐震についてとても詳しい水野氏を弊社にお招きし、昨年弊社が導入した耐震ソフトを社員全員が活用出来るようにと今回は、大工職の富山と海野も交えて耐震ソフトの使い方&活用法の講習を受けました。
皆様もご存知のことと思いますが、大工職とは木造住宅の骨組み(構造)から内部の仕上げまで幅広くそして深い知識と経験が必要な職種であります。富山も海野も大工職として、とても熱い思い入れとプライドがあり、私も安心して各現場を彼ら二人に任せています。そんな彼らにもう一歩大きく成長してもらうためにも今回の耐震ソフトの講習をきっかけにして、地震に強い『いい家造り』を常に心掛けてほしいと思っています。
地震に強い木造軸組工法を目指す二人にとって今回の講義を受ける態度は真剣そのもの!耐震に詳しい水野氏の説明に釘付けになっていました。建物の『重心』と『剛心』を極力一致させ『偏心』を小さくするためには?耐力壁をバランス良く配置するためには?・・・・などなど考えなくてはいけないことがとっても沢山!
この耐震ソフト『ホームズ君 構造』の使い方を覚えれば、力学上バランスの良い木造軸組造にするにはどうしたらよいのかが一目瞭然!とても役立つソフトであります。もちろんこれから家を建てようと思っていらっしゃる皆様方にも『丈夫な耐震性能の高い家』にするためにはどうしたら良いのかが、非常に解り易くご説明させていただけることと思います。耐震を考えるということは『いい家造り』にとって最も大切なことなんだと思っています。
福ハ内 鬼は外!・・・・あなたの家に鬼は居ますか?
家の守り神 鬼瓦 どんな顔をしているのかな?
今日は節分、豆まきしなくちゃ!・・・・大きな声で『福は内! 鬼は外!』年男の私も張り切って豆まきをしたいと思っています!『今年も皆様と、いい家造りを通して素晴らしい出会いがありますように!』
ところで、鬼っと言ったら私の場合職業柄か『鬼瓦』を思い浮かべてしまいます。皆さんはどうでしょうか?大きな寺院などの瓦屋根をよ~く見渡してみると、こわい顔をした鬼を見つけることが出来るかもしれません。しかし一般の家には鬼瓦の『鬼』はなかなか見当たりませんね!?これはいったいどうしてなんでしょう?
遥か昔、寺院などにしか瓦が用いられていなかった時代に、鬼瓦は魔除け・厄除けなどのために用いられて来ました。やがて江戸時代頃となると段々と瓦が一般の屋根にも使われ始めました。その頃には『鬼』の代わりに『雲』や『水』を表現したものや、『鶴』や『亀』を表現したものなどがゆっくりと広がっていきました。鬼瓦に水や雲を表現させ『火』(火災)から身を守り、『鶴や亀』などのおめでたいものを表現し『商売繁盛』を祈願したのでしょう。
皆様の家、あるいは皆様のご実家には、この『鬼瓦』はありますか?『水』をイメージしたものですか?それとも『鶴や亀』といった縁起の良い生き物をイメージしたものなのでしょうか!?じっくりと観察してみると新たな発見があるかもしれませんね!
(株)寺田工務店も今までに多くの和風住宅を建設して来ました。鬼瓦もさまざまです。その家に伝わる家紋や『水や雲』をイメージしたもの、その他にも鶴や亀!例え『鬼』の顔をしていなくても『家の守り神』として高い屋根の上から四方八方に睨みをきかせているのですね!昔から伝わるものって・・・形を変えながらもそこに住まう人々のためにこれからも受け継がれて行くのでしょうね!『和風住宅ってそこが魅力だと思いませんか!?』
木造住宅の『骨・・・?』を考える 材木(材種)打合せ
木造住宅の骨組みとなる『木』についての打合せ
既に新築されたお客様は自分の家がどんな『木』(材種)で出来ているのかご存知ですか?或いはこれから家を建てられるご計画の方々は、骨組みとなる『木』について考えたことがありますか?木造住宅(在来軸組工法)にとって骨組みとなる材種決定は重大な問題です(株)寺田工務店ではその材種について各現場ごとに打合せを繰り返し検討しています。
一概に『材木は無垢でなくては駄目だ!』とか、『集成材は無垢材の1.5倍もの強度があるから安心だ!』など考え方はそれぞれですが、大切なのはその木材をどの部分の構造材料としていかに使うのかが大切なことなのです!『適材適所!』その材料(木)を生かして使ってあげることが一番なのであります。もちろんコストも抑えなければなりません!今回の材種打合せも大討論となり長時間の打合せとなってしまいました。
設計者(寺田康典)としての『木』に対する考え方、大工(富山雅弘)としての『木』に対する思い入れ、そして材木業者としての『木』に対する考え方、全ての考え方を統合し決定しなければなりません。改めてここでもう一度皆様にお伝えしたいことは、偏った情報だけで『木』を考えないで欲しいのです!ネット上にはお客様の気持ちを擽る(くすぐる)ような見せ掛けの良さばかりうたったものが意外と多いのです。
耐震面から、品質管理面から・健康面から・・・コスト面から『木』に対してじっくりと考えて行かなければなりません。『本物の家造り』のためにこれからも『木』と深く関わっていきたいと思っています。
先ずは地盤調査作業から! (A邸が動き出しました!)
『いい家造り』の基本は地盤から! (丈夫な地盤が命です)
A邸現場が遂に動き出しました!何度も御施主様のA様とお打合せを繰り返し漸く現場が動き始めました!大筋の平面計画等は決まっていたのですが、建物の配置等も本決まりとなり先ずは『地盤調査』を執り行うこととなりました。どんなに丈夫な家(建物)を造ったところで、その建物をしっかりと支えることが出来る地盤でなければ何にも意味がありません『建物配置が決まったならば先ずは地盤調査!』そしてこの調査結果をもとに、地盤改良工事を行なっていきます。『さて!・・・・どんな結果がでますでしょうか!?』
調査担当はこの道のプロ!(株)イートンの安岡氏であります。全自動コンピューター制御器を使用しての『スウェーデン式サウンディング試験』を行ないました。調査箇所は建物の4隅部分、そして建物の中心部分の計5箇所であります。毎回現場がスターとした時にはこの安岡氏と現場で出会うこととなるのですが、彼の真面目さにはいつも感心させられます!『丈夫な地盤がいい家造りの第一歩なんだ!』と言う彼の思いが強く伝わって来るのであります。
調査結果が出ました。実測の5箇所共に地盤面より1.2m以深はかなり強固な地盤で換算N値は25以上であります!・・・しかし地盤面から1.2mまでは畑土のような柔らかい土があることも分りました。この結果より、軟弱な地盤の部分を『乾式表層改良工法』にて施工することと決めました。
安心して暮らせる家造りは、家を造る以前に始まっているのです!先ずは丈夫な地盤から!何事も最初が肝心!後からではやり直しが出来ないものなのです!