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屋根は軽い方がいい! (木造耐震リフォーム)

老朽化した木造住宅の耐震強度を考える (既設瓦・日本瓦)

屋根を考える人は命を考える人 (金属葺き瓦の魅力)

老朽化した木造住宅の耐震強度を高める方法の一つに、『屋根の軽量化』があります。重い日本瓦や陶器瓦から軽い金属製の屋根材に葺き替えることによって地震等の揺れに対しての『水平抵抗力』を高めることが出来ます。もちろん重い瓦であっても、耐震力を高めた構造の木造住宅であれば差ほど問題はないのかも知れませんが、築20年以上の老朽化した木造住宅であれば、『屋根の軽量化』は耐震力を高める大きな手段の一つとなることは間違いありません。

最近・・・俳優の長塚京三氏を起用したTV・CMの放映をご覧になった方も多いことと思います。そのCMの中で長塚京三氏が落ち着いた優しい語り口でこんなことを言っていました。『家の重量バランスはとても大事、地震の揺れを考えると屋根は軽い方がいい。』私も老朽化した木造住宅の耐震強度を高める為には、『屋根の軽量化』が大切ではないかと考えています。

工事着工前 (日本瓦葺き) 外部足場架設 既設瓦の撤去・搬出

只今 木造住宅の耐震リフォームの施工をさせて頂いております『K邸』も屋根の軽量化を実施しています。先ずは外部足場を架設して、重い瓦の撤去・搬出を行ないます。

既設瓦及び瓦土の撤去完了 清掃状況  屋根下地 (前面構造合板張り)屋根の剛性強化

重い瓦を降ろしが終わったら、瓦土も掻き集めながら撤去作業を進めていきます。そしてきれいに清掃が出来たところで、既設の屋根下地全面に、12mm厚の構造合板をはり込んで行きます。こうすることによって屋根面に掛かる水平抵抗力もアップしていきます。

構造合板張りの後 ルーフィング貼り 金属製屋根材の搬入・荷上げ

構造合板で既設屋根面を全てはり込んだ後は、専用ルーフィング下地の重ね代を正確に守り施工していきます。これで金属製の屋根材を葺きあげる為の下地が完成いたしました。金属製の屋根材も足場の荷取りステージに荷上げ完了!

金属製屋根材の施工状況 (1) 金属製屋根材の施工状況(2)エバールーフ(断熱材付き)

軒先(水下側から)から棟(水上側)に向かって、断熱材が裏打ちさせた金属製の屋根材を一枚いちまい丁寧に連結させて行きながら所要な部分にビス留め施工を施し葺き上げていきます。冷たい北風の吹く中で、一生懸命に屋根の軽量化作業を進めてくれた職人さん達の顔にも笑みがこぼれはじめました!

金属製屋根材の施工完了(老朽化木造住宅の耐震強化)

重い瓦屋根を軽い屋根に葺き替える『屋根の軽量化』・・・・老朽化した木造住宅にとっては、とても大切なことではないでしょうか!? 『屋根を考える人は命を考える人』・・・・木造耐震リフォーム工事を施工させて頂いているとそんなことを強く感じてしまいます。

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2007年01月19日 09:00| コメント (2) | トラックバック (0)

この記事へのコメント

やっぱり「バランス」って大事ですね。住宅も食事も体も。
私の場合は車でしょうか(笑)

nori8さんへ  おはようございます。

コメント頂きまして有難うございます。(^^)

『はい!その通りなんだと私も実感しています!』特に耐震性の高い建物を求めるのであれば、建物のバランスは重要な要素の一つであると確信しています。

『はい!・・・確かに車もバランスが大切ですよね!どんなに最強の馬力のあるエンジンを積み込んでも、足回りがしっかりしていなくちゃいけませんよね!もちろん軽量化には気を使いますよね!』(^^)