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木造住宅の耐震・リフォーム事例(その1)

内部造作材解体作業

内装材を撤去して構造部材をむき出しに!

昨年、K様から『木造住宅の耐震診断』及び『耐震補強の工事』のご依頼を頂きました。昨年のうちに現地調査を行い、『耐震診断報告書』を作成させて頂きました。耐震診断報告書とは静岡県の場合、『静岡県耐震補強診断士』が、プロジェクト『TOUKAI-0』の指針に準じて行なった耐震診断の報告書なのであります。

その報告書の中身には、素人の方には難しい専門的な構造計算等がなされています。地盤の強さ・基礎の状況それに建物の水平抵抗力・偏心・老朽度等などを調査し、各項目ごとに耐震強度を数値化していきます。各項目の数値をある公式に当てはめ、既設建物の耐震強度に対する総合評価点を計算していくのです。この総合評価点を解り易くする為に、耐震強度を4つのランク分けをしてあります。

着工前の耐震評価値 耐震補強 構造計算)

K様宅の評価数値は、報告書の結果、(0.29)でありました。『0.7未満』が4ランクの中では、倒壊の可能性が一番高い危険な状態と判断されます。この(0.29)という数値を『1.0以上~1.5未満』というランクまで耐震補強工事を施し安全な建物にしなければなりません。

耐震評価(4ランク) 工事後の耐震評価値

K様宅の耐震補強内容は、簡単にご説明させて頂きますと、屋根の重量を軽くして、外壁面の構造的強化及び1階の主要部分の耐震壁の増設工事であります。耐震補強計画通りに各箇所を補強していくことによりK様宅の耐震診断の総合評価点は『1.0以上』(今回の耐震補強計画での数値は1.13)という数値にまで上げることが出来るのです。

先ずは内部の造作材・仕上げ材を解体・撤去して構造材(柱・梁等)を剥き出しの状態にしなければなりません。担当の海野が防塵マスクをして解体作業に取り組んでいます。埃だらけになりながら『丈夫な家造り』のために黙々と作業をこなしていきます。窓から差し込む冬の光がとても眩しく感じます!『頼むぜ海野君!丈夫な家にする為に!』耐震補強工事はまだまだ始まったばかりです。

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2007年01月10日 10:20 | トラックバック (0)