2007年01月
ツリーハウスってご存知ですか?
秘密基地作り!その積み重ねが『いい家造りの原点なんだ!』
ツリーハウスってご存知ですか?簡単にご説明させて頂きますと『木の上にある家・・・これがツリーハウスです!』・・・しかしもっと広い意味でツリーハウスとは、必ずしも木の上になくとも自然の中で『木』と共に共存し合いながら作られた『居心地のよい場所』・・・すなわち『家』と言えるのではないでしょうか!?日常の煩わしさからちょこっとだけエスケープして、気の合った仲間同士で自分達の世界を楽しんでみる!そんな空間『とっておきな場所』(秘密基地)がツリーハウスの原点かと思います。
私(寺田雄一)もこのツリーハウスが大好きなんです!鳥が囀り、緑輝く森の中で(・・・だれも知らない場所で)ツリーハウスを作り、そしてそのハシゴを登り、自分が登ったらそのハシゴを引き上げてみる!そんな子供の頃に夢見た秘密基地作りに、なぜか堪らなく惹かれてしまいます!まさに『夢ある家造りの原点』がこのツリーハウスにはあるのだ!と強く思ってしまいます。
もちろん現実の家造りとは、地震や台風・火災等から身を守り、さらには建築基準法をしっかりと守った建造物でなくてはいけません。しかし『いい家造り』を考える上で一番大切なのは、『自分のための!仲間のための!そして家族のための、とっておきな場所・居心地の良い空間でなくてはなりません!そんな気持ちをいつまでも持ち続けることが、もっとも大切ではないかと思います。
『すろーらいふ』という名前のフリーペーパーをご存知でしょうか?『あぁ~!ファミレスの入口で見掛けたことがある!』・・・中にはこんな方もいらっしゃるかもしれません。静岡の情報が満載!とっても楽しい情報誌であります。実はこの『すろーらいふ』vol.4の中に、あるツリーハウスのことが取り上げられています。3年ほど前に静岡大学の学内の林の中に作られたツリーハウスも老朽化が激しくこのままでは危ない状態に!『よっしゃ~!みんなで力を合わせ修繕作業をしようではないか!』約半年かけてツリーハウスの修繕作業が行なわれることとなりました。そんな楽しい企画をこのフリーペーパー『すろーらいふ』の中で御紹介していこうというものです。(株)寺田工務店も数ある中の一アドバイザーとしてこのツリーハウスの修復作業を見守っていきたいと思っています。
(株)寺田工務店が直接このツリーハウスの修復作業に携わることは出来ません。夢ある若者達がツリーハウスの修復作業に迷ったり、考え込んでしまった時には・・・その時には『家造りのプロ』としてアドバイスさせて頂ければと思っています!約半年掛けてのツリーハウスの修復作業。ツリーハウス大好き人間の私としては、この老朽化してしまったツリーハウスが生まれ変わって行く過程がとっても楽しみで仕方ありません!
ツリーハウスのような夢ある空間作りは『いい家造り』の原点だと強く信じています。御施主様と共に造り上げていく家造りを目指して行きたいと思っています『笑顔が浮かぶ家造り』これからも宜しくお願いいたします。
木造住宅の耐震・リフォーム事例(その2・床下地偏)
木造住宅の耐震・リフォーム工事 (床下地組)
『畳の部屋をフローリング貼りの洋室に変更したい!』とお考えの方々もきっと多いことと思いますので、今回はK邸の耐震・リフォーム工事の床下地偏をご覧頂きたいと思います。古くなった二間続きの和室を明るく使いやすい洋室にしたいということで、耐震補強工事を兼ねて、内部のリフレッシュリフォームを行なうこととなりました。
古い(築20年以上)日本の木造住宅の耐震面の弱点の一つに1階南面の耐震壁の壁量が少ないことが要因になっていることがあります。太陽の光(採光)を多く取り入れる為に開口部(はき出し窓)を広く取った二間続きの和室などは、耐震壁の壁量が不足しがちであり、耐震補強工事の時には必ず検討しなければならない部分なのです。K様のお宅も今回の耐震補強工事にて二間続きの和室(南面)の耐震壁の壁量をUPすることとなりました。(耐震壁の施工については次回のご報告とさせて頂ます。)
畳をめくり既設の床下地を撤去していきます。床下の状況ですが、かなりの湿り気を感じました。ご覧頂くと分りますが、大引きを支える束はかなり酷く腐り始めていました。(現在の木造住宅の基礎工法では防湿施工された耐圧盤コンクリートによって木材が腐ってしまうような湿り気は発生しませんが、この当時の老朽化した木造住宅の床下の状況はそこに住まわれている方がビックリしてしまうほど痛んでいる場合がございます。)
束石は底面積の大きなコンクリート盤にて施工し、床下地組の材料(大引き等)は強度の面でも・防虫効果が高い面でも檜材を使用しています。もちろん既設地盤面は防湿シートを敷き込んで、木材への湿気による悪影響を軽減させています。
床下となる部分の木材への防虫処理も完了。床下地組を支える束は強度の高い鋼製束を使用し施工いたしました。(木造住宅の耐震リフォームを何度か経験し改めて感じたことは、昔の木造住宅の基礎内部【床下の状況】は、構造体となる材木にとって湿気が多く白蟻等の被害も受けやすいので、いざ地震が来た時などはその揺れの強さに耐えなれない状況になっている場合があるということです。)
根太と根太の間に隙間無く床専用の断熱材を一枚いちまい敷き込んで行きます。完成後にはきっとお部屋の冷暖房の効きも良くなることでしょう!・・・・とにかく今回の工事で外壁面(全面)に断熱材を挿入し屋根は断熱材が裏打ちされた材料にて施工し、床下もこうして断熱施工されるのですから、工事前の断熱材が何も入っていなかっった状態と比べたら大きな違いがあることでしょう!
床用の断熱材が隙間無く施工されたところで、フローリング下地として厚み12mmの構造合板をはり込んで行きます。ビス留めピッチをしっかりと確認し、床下地の根太にしっかりと留付けていきます。こうしてようやくフローリング板をはり込んで行く準備が出来ました。作業リーダーの富山と海野が丁寧にフローリング板をはり込んでいきます。耐震リフォーム工事はスピードも要求されます!『一日も早く御施主様に新しいお部屋で心地よく暮らして頂きたい!』・・・額に汗し黙々と作業する二人の姿を見ているとそんな思いが強く伝わってくるのであります。『新築工事に限らずリフォーム工事も誠心誠意頑張って行こうと思っています!いい家造り目指して頑張るぞ~!』
新作が待ち遠しいですね!トステムシステムキッチン
暮らしの理想を追求した『インテリアキッチン』がまもなく登場!
今度の新作は『凄い!』正直驚いてます。トステムのシステムキッチンが新しく生まれ変わろうとしています。デザインも機能面もますます充実!新作のカタログを見ているだけでもウキウキしてしまいます。私が気に入ったのはキッチンの扉カラーに和名のものが仲間入りしたことです。
『藤(ふじ)・薄若葉(うすわかば)・茜(あかね)』・・・この3色はとても楽しみですね、落ち着いた色合いそして材質も『浮き彫り調』になっているのです。例えばモダンリビングの中にも『和』の空間を演出できるではありませんか!・・・・まさしく『システムキッチン』と言う枠を飛び越えて、美しい『インテリアキッチン』へと成長したのではないでしょうか・・・。
それぞれのライフスタイルに合わせることが出来る豊富なレイアウトも魅力の一つですね!たとえばあなたは、生活を楽しむ『ユトリ派』ですか?家族が集まる『使い勝手派』ですか・・・それとも個性的な暮らしを演出することが出来る『オシャレ派』かな!?どんなタイプのお客様もきっとご満足いただけることと思います。家具のように美しいインテリアキッチンに進化したトステムのクレディアシリーズ!来月の中旬(2月15日以降)には静岡ショールームにてご覧頂けることと思います!私もいち早く体感してみなくちゃ!
わが家にホームエレベーター (N邸現場)
バリアフリーからフロアーフリーへ (ホームエレベーター)
昨年の9月下旬に鉄骨建て方を行なっていたN邸現場もまもなく竣工を向かえ今週末は、御施主様への引渡しとなります。今回はN邸で採用されましたホームエレベーターのお話をさせていただきます。そもそもホームエレベーターの役割は、お年寄りや身体の不自由な方の移動手段として活躍・発展してきました。近頃では、2階建てや3階建てを平屋感覚(フロアーフリー)で過ごすための家族みんなの乗り物として使われ始めています。
弊社が初めてホームエレベーター付きの住宅を手掛けて10年程になりますが、その当時から比べるとホームエレベーターのお値段もかなりお安くなりました。もちろん木造2階建ての住宅にもホームエレベーターは大活躍してくれるはずです。お爺ちゃんお婆ちゃんは階段の『昇り降り』が無くて済む1階に!・・・・などといった固定観念を捨て去り、家族全員が平屋感覚(フロアーフリー)で 楽しく住まうことの出来る家造りを実現してみませんか!
屋根は軽い方がいい! (木造耐震リフォーム)
屋根を考える人は命を考える人 (金属葺き瓦の魅力)
老朽化した木造住宅の耐震強度を高める方法の一つに、『屋根の軽量化』があります。重い日本瓦や陶器瓦から軽い金属製の屋根材に葺き替えることによって地震等の揺れに対しての『水平抵抗力』を高めることが出来ます。もちろん重い瓦であっても、耐震力を高めた構造の木造住宅であれば差ほど問題はないのかも知れませんが、築20年以上の老朽化した木造住宅であれば、『屋根の軽量化』は耐震力を高める大きな手段の一つとなることは間違いありません。
最近・・・俳優の長塚京三氏を起用したTV・CMの放映をご覧になった方も多いことと思います。そのCMの中で長塚京三氏が落ち着いた優しい語り口でこんなことを言っていました。『家の重量バランスはとても大事、地震の揺れを考えると屋根は軽い方がいい。』私も老朽化した木造住宅の耐震強度を高める為には、『屋根の軽量化』が大切ではないかと考えています。
只今 木造住宅の耐震リフォームの施工をさせて頂いております『K邸』も屋根の軽量化を実施しています。先ずは外部足場を架設して、重い瓦の撤去・搬出を行ないます。
重い瓦を降ろしが終わったら、瓦土も掻き集めながら撤去作業を進めていきます。そしてきれいに清掃が出来たところで、既設の屋根下地全面に、12mm厚の構造合板をはり込んで行きます。こうすることによって屋根面に掛かる水平抵抗力もアップしていきます。
構造合板で既設屋根面を全てはり込んだ後は、専用ルーフィング下地の重ね代を正確に守り施工していきます。これで金属製の屋根材を葺きあげる為の下地が完成いたしました。金属製の屋根材も足場の荷取りステージに荷上げ完了!
軒先(水下側から)から棟(水上側)に向かって、断熱材が裏打ちさせた金属製の屋根材を一枚いちまい丁寧に連結させて行きながら所要な部分にビス留め施工を施し葺き上げていきます。冷たい北風の吹く中で、一生懸命に屋根の軽量化作業を進めてくれた職人さん達の顔にも笑みがこぼれはじめました!
重い瓦屋根を軽い屋根に葺き替える『屋根の軽量化』・・・・老朽化した木造住宅にとっては、とても大切なことではないでしょうか!? 『屋根を考える人は命を考える人』・・・・木造耐震リフォーム工事を施工させて頂いているとそんなことを強く感じてしまいます。
四季彩々 駿河の趣に出逢う園
駿河の趣に出逢う園 紅葉山庭園
クロスバイクに跨り駿府公園まで行って来ました。あまりに近すぎてここ暫らく立ち寄ったことが有りませんでした。たまには『和の心』を思い出さなくては!と公園内の『紅葉山庭園』を散策し、お茶室も見学して来ました。数奇屋造りの建物から冬枯れた庭園を眺めるのもいいものですね!
何もかもが急激に進歩してしまって、そのスピードに驚くばかり!確かに暮らし易くなった訳ではありますが、気持ちのどこかに『心のゆとり』を求めたくなることってありませんか?そんな時には、『和の空間』にちょこっと浸ってみませんか!庭園内では、冷たいながらも柔らかな冬の光を受けて、梅の花が咲きだしていました。きっと皆様のお近くにも心癒される素敵な場所があることと思います、たまには自動車を使わずに、ウォーキングやサイクリングスタイルで地元の史跡等を散策してみてはいかがでしょうか?ひょっとしてなにか新しい発見があるかもしれませんね!
静岡SWスター会(第14回)開催
今年最初の『静岡SWスター会』開催のお知らせ
スーパーウォール工法の静岡県内認定店23社によって構成された静岡SWスター会が1月10日・グランシップにて開催されました。今年最初のSW会は昨年以上に参加メンバーの意気込みを強く感じる熱い会合でありました。『SW(スーパーウォール)工法』とは、日本で長年親しまれてきた『木造軸組工法』をベースに、耐震性・断熱性・気密性に優れた高性能パネルで家全体を包み込む工法であります。参加メンバー全員が、SW工法を通じて『理想のマイホーム』を提供するために情熱を燃やすプロ集団なのであります。
2006年度のチャレンジコンテスト結果発表や、2007年に向けての参加者全員の決意表明などが発表され、その他にも昨年の『北海道・佐呂間町竜巻被害状況報告』を通じて、SW工法の強さが改めて実証されたことなどなど、会合の内容はとても実のあるものでした。私もこの会のメンバーの一員として『いい家造り』SW工法の家造りを推進して行きたいと思っています。
木造住宅の耐震・リフォーム事例(その1)
内装材を撤去して構造部材をむき出しに!
昨年、K様から『木造住宅の耐震診断』及び『耐震補強の工事』のご依頼を頂きました。昨年のうちに現地調査を行い、『耐震診断報告書』を作成させて頂きました。耐震診断報告書とは静岡県の場合、『静岡県耐震補強診断士』が、プロジェクト『TOUKAI-0』の指針に準じて行なった耐震診断の報告書なのであります。
その報告書の中身には、素人の方には難しい専門的な構造計算等がなされています。地盤の強さ・基礎の状況それに建物の水平抵抗力・偏心・老朽度等などを調査し、各項目ごとに耐震強度を数値化していきます。各項目の数値をある公式に当てはめ、既設建物の耐震強度に対する総合評価点を計算していくのです。この総合評価点を解り易くする為に、耐震強度を4つのランク分けをしてあります。
K様宅の評価数値は、報告書の結果、(0.29)でありました。『0.7未満』が4ランクの中では、倒壊の可能性が一番高い危険な状態と判断されます。この(0.29)という数値を『1.0以上~1.5未満』というランクまで耐震補強工事を施し安全な建物にしなければなりません。
K様宅の耐震補強内容は、簡単にご説明させて頂きますと、屋根の重量を軽くして、外壁面の構造的強化及び1階の主要部分の耐震壁の増設工事であります。耐震補強計画通りに各箇所を補強していくことによりK様宅の耐震診断の総合評価点は『1.0以上』(今回の耐震補強計画での数値は1.13)という数値にまで上げることが出来るのです。
先ずは内部の造作材・仕上げ材を解体・撤去して構造材(柱・梁等)を剥き出しの状態にしなければなりません。担当の海野が防塵マスクをして解体作業に取り組んでいます。埃だらけになりながら『丈夫な家造り』のために黙々と作業をこなしていきます。窓から差し込む冬の光がとても眩しく感じます!『頼むぜ海野君!丈夫な家にする為に!』耐震補強工事はまだまだ始まったばかりです。
木造住宅耐震補強工事 (家具の移動もお任せ下さい)
耐震補強工事開始 先ずはじめにすることは?
(1月5日)K様のお宅の耐震補強工事が始まりました。初日は近隣の方々への工事のご挨拶からスタートです。お施主様と現場責任者(富山・海野)それに私(寺田雄一)の4名で近隣の方々にご挨拶をさせていただきました。そして今日(1月6日)K様宅内の家具等の移動から始めることとなりました。
耐震工事は、建物の外部だけでは有りません、内部にいたっても大規模な耐震補強が必要となる時があります。そんな時は、当然内部に置かれています家具等は、工事範囲外へ一時運び出さなければなりません。でもご安心下さい!当社では内部の家具等の移設および復旧も工事の一貫として作業を進めさせていただいております。(リフォームはしたいけれども家具の移動が大変だからとお悩みの方々も多いことと思いますが、そんな心配はまったく要りません、遠慮なく内部の家具等の移設作業もお申し付け下さい。)
今回K様の、内部の耐震補強に関わる部分は1階の和室二間(続き間)であります。内部の家具の運び出しが完了した後は、お施主様と工事を直接担当させて頂きます現場責任者との詳細打ち合わせとなります。担当の富山及び海野も御施主様のK様とはもう何度もお会いして、すっかりコミュニケーションも取れている様子でありました。(株)寺田工務店では、お施主様とのコミュニケーションの大切さを一番に考え作業させて頂いております。外では冷たい雨が降る一日でしたが、夢あるリフォームに向けて、お施主様の熱い思いを再認識させていただいた新年最初のリフォーム工事の始まりです。