耐震基準内でも倒壊?
耐震等級3の実力明らかに!
建築基準法に定められた耐震強度を守った建物であっても、阪神大震災(震度7)クラスの地震で倒壊する危険性があることが、国土交通省の外郭団体などの実験で分った。震度6~7程度で倒壊しないことを目標に定めているはずの国の耐震基準が、巨大地震への構えとして十分でない可能性が浮かび上がった。(朝日新聞2006.11.24より)
どんな実験が行なわれたのかというと・・・木造2階建て(延べ面積106m2)の建物3棟を振動台の上で揺らし、耐震性を調べた。この3棟は壁の厚さなどの違いで設計上の強度が異なり、倒れ方の差を比べたものです。
3棟のうち最も弱い建物は、建築基準法の耐震強度と同じ強度で国の住宅性能表示制度では、『耐震等級1』である。この等級1の建物に阪神大震災の際に神戸海洋気象台が観測した地震波を再現したところ、1階の柱や筋交いが折れ、実施的に倒壊したという。
等級2(基準の1.25倍の耐震性)では壁板が抜け掛かったりしたが、倒壊せず、等級3(基準強度の1.5倍の耐震性)は変形したものの構造部はほぼ無傷だった。(朝日新聞2006.11.24より)
この実験結果から分りますように、建物の設計に携わる者は、阪神大震災の際に記録したような大きな地震の揺れにも絶え得るよう国の基準値よりも余裕のある強度を目指していかなければなりません!(株)寺田工務店も木造建築物の耐震強度UPに真剣に取り組んでいます。素人の皆様にも分りやすい耐震ソフトの導入や、新開発の木造軸組み工法等にも積極的に取り組んで行こうと思います。お客様が安心して住まう事が出来る『安心の家造り』をこれからも目指していきます。