地盤改良工事(表層改良工事) (O邸現場)
住まいつくりは地盤から! 表層改良工事とは?
先日H邸現場におきまして『鋼管杭工法』による地盤改良工事をご報告させていただきましたが、今回のO邸は『表層改良』という工法で施工させていただきました。今回はこの表層改良工法についてご説明させていただきます。
地盤調査の結果このO邸現場は、地盤面から深さ1.5m位までがとても軟弱であることが分りました。その軟弱な地質に特殊なセメント系硬化材を攪拌(かくはん)させ充分転圧し、丈夫な地盤に改良してしまうのです。
大雨の中、カッパを着ても中までずぶ濡れ!地盤調査作業員の伊藤君お疲れさでした。そして3人のメンバーで今回の表層改良工事に挑みます!経験豊富な重機オペさんと元気一杯の若者二人であります。
私(寺田雄一)が指差しているものが、セメント系硬化材を袋詰めしたものです。このO邸現場ではこの硬化剤を全部で17袋使用いたします。これは建物面積と改良地盤の深さによって硬化剤の使用量が決まります。この深さ(設計GLより深さ1.5m)まで掘り下げ、硬化材と混ぜ合わせて行くのです。
セメント系硬化材の袋をユンボによって吊下げ所定の場所へ移動、そしてその硬化材の入った袋の下側をカッターで裂き、再びユンボで袋を持ち上げ、硬化材を取り出します。先程掘り下げた深さまでの軟弱地盤の土と硬化材を丁寧に攪拌(かくはん)して行くのです。
硬化材と土とをよく攪拌(かくはん)させたら、その上を何度もユンボで走行し、締め固めて行きます。最終的に基礎底盤面を成形して更に転圧ローラーで転圧作業を繰り返します。
耐圧盤(底盤面)の形成が完了!レベル(高さ)チェックOK!仕上げに表面に水を散布させてしっかりと凝固させて行きます。表層改良工事の完了です。暑い暑い日でありました!この日の静岡市の最高気温は35度を越える暑さだったのです!地盤改良チームの3人衆・・・・『お疲れさです!』
追伸! 付け加えて地盤強度の大切さを簡単にご説明させていただきます。『土地はそのままの状態ではたただのスペースとしての存在でしかありません!』例えばこのスペースに野菜を作るとき(農地として利用するなら・・・)その土地を耕し、肥料を与えなければ立派な野菜は出来ません!これと同じように建物を建てるためには(宅地としての目的ならば・・・)建築が可能であるという諸条件を全てそろえなければなりません!ご存知のように建物はその基礎によって支えられていますが、その基礎を支えているのが地盤なのです!建物は基礎が大切とよくお聞きになることかと思いますが、その基礎を!更には建物全体を!支えているのが地盤なのです。建物を支えるに足りる地盤となってはじめて『宅地』と呼べるのではないでしょうか。弊社は先ず第一に耐震性能に優れた家造りに心掛けています。その建物本体がどんなに耐震性能が優れていても、地盤が軟弱であればまったく意味がないのです!丈夫な家造りは先ずは地盤から!